非薬物療法によって介護の質を高める

高齢者の認知症の治療において、非薬物療法を用いての介護にはどのようなものがあるでしょうか。まず、心理療法というものがあります。これは、楽しかった思い出を思い出すことを促す方法です。楽しかった思い出を思い出すことにより、脳の活性化が図れます。また、バリデーション療法というものもあります。これは、感情・経験を尊重し、認めることにより治療をすることです。前向きな脳の働きが図れるようになることで、効果があります。そして、リアリティーオリエンテーションという治療法があります。これは、「今日は、1月23日ですね」とか、「今日は、寒いですね。」というような現実見当識訓練を行うことにより、脳の働きを高めることができます。

このような、脳の働きを高める効果がある治療法に加えて、体を動かすことにより活動量を増やし治療する非薬物療法もあります。まず、園芸療法です。植物を育てたり観賞したりすることを利用する園芸療法は、園芸を使って自然と体を動かすことが可能となることにより活動量の増加があり、太陽の光も浴びることから認知症の治療に効果的です。

また、レクリエーション療法というものもあります。レクリエーションには、カラオケや俳句、書道、編み物と言ったものがあり、カラオケを歌うこと、俳句を作ったり読んだりすること、文字を書くこと、手を動かし編み物をすることにより、それぞれ、活動量が増加します。認知症の治療に効果的です。このような、非薬物療法を活用することにより、介護を担当する職員の技術の向上により、介護の質が高まることも可能となります。

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